簡易テーブルソーリニューアル | |
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前回の天板部分改良に引き続き、今回は、それを支えるスタンド部分の改良です 画像は、軽量コンパクトなボディに、ブレーキ機能を持たせた簡易テーブルソーのリニューアルが完了した状況です 軽いので持ち運びも容易になったうえ、丸のこ収納部を覆ったことにより騒音も激減しました 前面のスイッチは、最新式のプッシュ式スイッチなので、ひざでオン、オフすることもでき、なによりブレーキがかかるようになったのは、より便利で安全になったと思っています 概寸 W:500 D:480 H:800mm 総重量:約15kg 塗装には、防虫防腐剤のウッディガードオーク色を用いています 平成20年5月1日改良完了 |
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これまで簡易テーブルソーは、収納庫内への収納が容易なように短い脚のものを、トリマーテーブルと兼用の、補助スタンドに乗せて使用していました でも、作業場に屋根や壁の一部を設けてからは、収納庫内に収める必要もなくなり、トリマーテーブルも作業台上で使用できるので、移動時に便利の悪い補助スタンドを、天板と一体型にリニューアルすることにしたものです |
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松等の荒材を、相欠き継ぎとダボ継ぎで組んだスタンド部分の躯体が完成した状況です |
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相欠き継ぎ部分をUPした状況ですが、ボンド+ビス補強のうえ、ビス穴はダボ埋めしています |
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相欠き継ぎの溝は、簡易テーブルソーで大まかに切り込みを入れた後 |
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やすりで成形し、画像のように溝を作りました |
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完成したスタンドに天板部分を移し替え、塗装を残してリニューアルの完了した状況です 前面には、キッチンワゴンのタイル枠作成の際、切り抜いたシナ合板を額縁に入れていますが、側面には5.5mm厚のベニヤを約20mm引っ込めて貼っています。これは持ち上げて移動する際、幕板を手掛かりにするためのものです 前面左上には、これまでも付けていたブレーカの、つまみ部分だけを露出させていますが、中央の埋込スイッチは、起動、停止用のスイッチで、ブレーキ機能を使えるようにしています ブレーキ機能を有効にする方法については、いくつかのサイトで、リレーを用いた方法が紹介されていますが、今回、リレーを使用しないシンプルな方法でこれを実現させています |
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かねてから、丸のこのトリガースイッチには、複雑な機構を持たせているはずがないと思っていたので、本当は、もっと早くやりたかったのですが、使用している激安丸のこのスイッチ部分は、画像のように分解しないと確認できないんです スイッチの端子部分を見るだけならここまで分解する必要はありませんが、配線をチェックし、接続するにはこの方が楽なんです (丸のこ:レクソン 165mm 850W) このため、これまでスイッチ部分は一度も見たことがありませんでした ようやく今回思い切って分解してみたところ・・・ |
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予想どおり、トリガースイッチは単なる3路スイッチ(2箇所点滅用スイッチ)だということがわかりました。もっとも見ただけではわかりませんのでテスターで確認しましたけどねっ 見難いのですが、端子下部に右から1、2、3と番号が付記されているのがおわかりいただけると思います |
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丸のこの配線は、このようになっていました クリックで拡大図に変ります 丸のこのブレーキ作動のしくみそのものは、私もよくはわからないのですが、おそらく回生電力を利用した回生ブレーキになっているのだと思います。なので、ブレーキ回路の先はモーター回路とつながっているものと思われます。ブレーキ回路をたどったわけではありませんのであくまでも推測ですが・・・ |
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で、図のように改造することにしました これもクリックで拡大図に変ります めちゃシンプルでしょ?メーカーが変っても基本的な配線方法は変らないと思いますのでおすすめです |
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改造の開始です。先ず、丸のこからブレーキ回路用の1線だけを画像のように引き出します |
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ブレーキ回路への接続箇所の状況です。この後テーピング処理します 1.25sqのより線を、車の配線に用いるギボシ端子の端子部分だけを切り取り、2箇所圧着接続していますが、もちろん半田付けでもかまいません より線を分岐接続する際、簡単なので私はこの方法をよく用います |
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簡易テーブルソー内の配線状況です(裏面から見ています) ブレーキ回路から引き出した線を、前面に設けた3路スイッチの端子番号1に接続します(VVFケーブルにインシュロックでとめてある黒い線がそれです) モーター回路の黒線を端子番号0に、ブレーカからの黒線を端子番号3に接続します モーター回路の白線と、ブレーカーからの白線は直結します トリガースイッチを、握った状態にインシュロックで固定します これだけのことでブレーキ機能の付加が完了です。こんなに簡単にできるのなら、もっと早くやっておけばと、思いましたが、後の祭りです(いくつになってもこればかりです) (参考) 丸のこから引き出したより線は、スイッチに挿入できるように途中で単線に接続替えしています(モーター用配線もしかりです) ブレーカは、正面の1×4材の裏に付けています ブレーカは、特に必要ありませんが、3路スイッチだけの場合、誤投入(誤起動)の恐れがありますので、安全のため設けています |
画像クリックで解説付きの画像が開きます![]() |
裏面には画像のように扉を設けていますが、大き過ぎる蝶番は、あまり使わないので今回撤去した折りたたみ式の補助テーブルに付けていたものを流用しています 側面には電源コード掛けを設けています |
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コンクリート平板を砂決めしただけの作業場なので、脚の1本は約1cm短くし、元の補助台に付けていた自作アジャスター金具を流用取り付けして、ガタつきを抑えています これは、塗装前に撮った画像です |
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<丸のこ取替>(H21年6月) これまで簡易テーブルソーに付けていた丸のこ(レクソン製)は2台目ですが、酷使してきたため、再度取替することにしました 今回の丸のこ:ボッシュ製 165mm 1,050W 先ずはブレーキ回路を引き出すため、画像のように分解しました 端子カバーを外すだけでもできなくはないと思いますが、この方がやりやすいので、レクソン製の時と同様に分解しました |
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テスターを用い配線をチェックします |
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配線はこのようになっていました レクソン製と異なる点は、コンデンサの取付位置とスイッチの容量が15Aになっている点だけでした(レクソンは12Aでした) 画像クリックで拡大します |
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ブレーキ回路を引き出すため接続した状況です この後テーピングします |
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ブレーキ回路の引き出しが終了した状況です 電源コードと同じ太さの1.25sqのより線を用い、ゴムブッシュ内に強引に挿入しました。なお、ゴムブッシュは扉に干渉するためご覧のように短くカットしました |
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これまで、丸のこはベースプレートに直接穴を開けボルトで固定していましたが、微調整がやり難いため、今回は取付金具を用い固定することにします で、金具の製作から始めます。平鋼板(厚み3.0幅16mm)をディスクグラインダーで長さ約40mmにカットしました |
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これを万力とハンマーで曲げますが、薄板とはいえ短いので結構硬く、いい力仕事を強いられました |
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なんとか曲げ終わった金具にΦ6.5mmの穴を開け、取付金具4個の出来上がりです |
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取付金具4個を用い丸のこベースプレートを固定しています (参考) 天板は、12mm厚のフローリング材を2枚重ね合わせていて、丸のこのベースプレートが収まる部分は1枚にしていますが、取付金具は2枚になった部分に穴を開け、固定しています |
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固定箇所をアップするとこんな感じです M6の皿ボルトを用いスプリングワッシャも付けてますが、ゆるむ恐れがあるため、今後試用を重ね微調整が終わり次第、ダブルナットにする予定です 取付金具は簡易スピンドルサンダーで磨いたのでピカピカになりました |
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配線を、前回同様に接続して完成です 今回用いたボッシュの丸のこは、刃高調整用ノブがご覧のように横向きに付いているため、刃高調整がやり易いというのも取替に踏み切った大きな理由なんです 平成21年6月6日施工 |
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簡易テーブルソー丸のこの変遷 1台目:H17年5月 日立製 160mm 2台目:H17年7月 レクソン製 165mm 3台目:H21年6月 ボッシュ製 165mm 丸のこの取替そのものは、それほど難しくもなく面倒でもありませんが、取替後の調整が面倒なんですよね?だからもう取替することはないと思います・・・と、言うよりか取替たくありません |
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