
木工作品その5
スリッパラック |
画像は、完成したスリッパラックを、下駄箱(既製品)の横に設置した状況です
スリッパラックと名付けていますが、左側はシューズラックとして使えるようにしています
マウスオン画像は、スリッパラック設置前の状況です
(概寸)
W:600 D:300 H:1100mm
平成18年12月24日製作 |

ロールオーバー画像 |
(製作過程)
ラックには、画像の桐集成材を用いています
パイン集成材を用いるつもりでホームセンターに行ったところ
18mm厚のものしかなく、スリッパラックには厚過ぎるとあきらめました・・・一番のネックはもちろん価格でしたが・・・
結局、適当な厚みの材は、柔らか過ぎと思われる桐しかありませんでしたが、価格も手頃だったため、13mm厚の桐集成材を購入しました
購入した桐板
幅300×長さ1800mm=2枚
幅300×長さ 900mm=3枚 |

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丸のこによる全ての部材の切り出しが終った状況ですが、丸のこでの切断は、マウスオン画像のように、何枚かは、どうしてもわずかな切断誤差が生じてしまいます(腕が悪いだけですね?) |

ロールオーバー画像 |
でも大丈夫!先日作製した手押しベルトサンダーに、さっと軽く通すだけ・・・すると、マウスオン画像のように、ばっちり長さを揃えることができました
ベルトサンダーテーブルを、作っててよかった〜〜っと、一時の自己満足にひたることができました |

ロールオーバー画像 |
背板挿入用の溝を、側板にトリマーで彫っている状況です
まだ購入していない背板には、5.5mmのベニヤを用いる予定なので、6mmのストレートビットで深さ5mm彫っています |
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画像は、中央の側板?に彫った背板挿入用の溝を、天板側から見た状況です
溝が、側板の裏表で接近していると、強度が落ちてしまうので、シューズラック(左)と、スリッパラック(右)の背板位置を約20mmずらしています |
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大入れで組む棚板用の溝を、側板にトリマーで彫っている状況ですが、桐は、柔らかくてサクサク削れる反面、すぐ欠けてしまうので、より慎重さを求められますね?
12mmビットを2度通し、幅13mm、深さ6mm彫っています
スリッパラック側は棚板前面を10mm後退させるため、手前を残しています |
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画像は、残した手前の状況ですが、この後、マウスオン画像のように成形します 通常、成形にはノミを使いますが、桐の場合、カッターナイフの方が綺麗にカットできますので、カッターでカットした後、ノミでさらえました |

ロールオーバー画像 |
棚板の大入れ用溝16本、背板用の溝6本を彫り終えたので、仮組してみました(天板と背板は、まだ付けていません)
画像は、設置場所に仮置きした状況ですが、予定どおりに収まることを確認できたのですぐに解体しました
天板は、本組後、現物合わせでカットし、ダボ接ぎします
その方が簡単で、少々の歪みがあっても、誤魔化せることをなぜか知っています(素人の浅知恵?) |

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仮組を解体する際、2箇所で画像のように欠けてしまいました
破片はブロワーで吹き飛ばしてしまったし、補修は面倒なのでこのままにしときますっ! |

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解体後、各部材をサンディングしてからボンド付けによる本組を行います 暑い時のボンド付けはあわただしいのですが、この時期(12月)は、これくらいの量なら余裕でボンド付けできますね?
画像は、このために作ったクランプ3個と、ベルトクランプで
圧着中の状況です この状態で翌朝まで置きました |
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翌日クランプを外した時・・・側板に天板固定用のダボ穴を開けるのを忘れていることに気付きました アチャ〜〜っ
でも大丈夫・・・本組の終ったラックの側板を作業台にクランプで固定してダボ穴を開けました
画像は、木口面に合わせて端材をクランプで固定し、簡易ドリルスタンドベースを安定させてから穴開けしている状況です |
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天板と側板は、6mmのダボで接ぎますが、保有しているダボマーカーピンの個数に合わせて8本で接ぐことにしました
心配していた躯体の歪みは全くなく、現物合わせによる天板カットも取り越し苦労でしたが、転ばぬ先の杖ですよね?
この後、天板にもダボ穴を開けます |
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天板を仮組してみました うまく接合でき一安心です
この状態で天板に背板挿入用の溝位置を罫書きます
この方が溝位置をぴったり合わせやすいから・・・またも素人の浅知恵?取り越し苦労?フル活用です |
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天板への背板挿入用溝を彫り終えましたが、この作品では最後の溝彫りなのに、ミスってしまいました
トリマーの直線カット治具を、クランプで固定せず、手で押さえるだけで彫っていたところ、治具が横にずれてしまい、マウスオン画像のような溝になってしまいました でも、覗き込まない限り見えない位置なので、まぁいいでしょう
やっぱり、最後まで手抜きはいけませんね?いい教訓でした |

ロールオーバー画像 |
天板および背板を取り付ける前に塗装します
画像は、油性ウレタンニス(腰板塗装の際残っていたオール
ナット)による2回目の塗装が終った状況です
同時に天板と背板にも塗りましたが、この時期(12月)は、乾きも遅く、日も短いので1日1回しか塗れませんでした |
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オールナットで2回塗ったものの、今一、色が気に入らなかったので、この後、これも残りものの油性ウレタンニスのけやきで2回と、つや消しを1回塗りました
トータル5回塗装したので、スリッパラック製作と言っても、大半は塗装作業ばかりしていたような気がします
画像は、ようやく塗装も終え、背板と天板を組み付け、完成した状況です(背板も簡単に入れることができました)
反省点
@コーナー部分の、はみ出したボンドは拭き取り難いが、
歯ブラシ等を用い、十分に拭き取ること(塗装がうまくのら
ない箇所があった)
A途中で、スリッパラック下部に幕板を付けたいと思ったが、ぎりぎりの木取りだったため、余りがなく、付けることができなかった |

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画像は、接合部分を拡大したものですが、左がシューズラックの棚板、右がスリッパラックの棚板の状況です
大入れ組み手の場合、右のスリッパラックの棚板のように、前面を隠す方が、接合の不具合を誤魔化しやすいですね?
今後はコレの多用に決定だな?・・・でも、腕を上げるのが
先決だよっキミっ!・・・ハ、ハイっ、ごもっとも〜〜
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