
木工作品その6
傘立て |
画像は、完成した「傘立て」を、早速設置してみた状況です
材料には、SPF2×4および1×4材を用い、躯体は全て
四方胴付きほぞにより組んでいます
(寸法)
W:264 D:264 H:500mm
平成19年1月22日製作 |
 |
(製作過程)
画像は、躯体に用いる部材の切り出しが終った状況です
右手前は、脚部に用いる32mm角×4本(2×4材)、左は幕板および貫に用いる部材12本(1×4材半割)です
壁に白っぽく写っているのは、設計図と木取り図です |
 |
今回は、基本に則り、ほぞ穴から先に掘りました
えっ?理由? それは、ご覧のとおり細い材なので・・・
「穴開けで失敗し、ほぞの大幅な変更が必要になるかもしれない」と、いう危険予知からです(転ばぬ先の杖は、今回もしっかりと使っています)
でも、画像のように、24箇所のほぞ穴を、無事掘り終えることができました 全て、ドリルで下穴を開けてからノミで成形
しました |
 |
次に、定寸カット治具と、ほぞ加工治具を用い、ほぞを挽きますが、1×4材の狭い幅を挽くには、ほぞ幅調整溝の長さが少し足りません
端材によるスペーサーを用いてもいいのですが、加工は簡単なので、調整溝を約10mm(35mm→45mm)伸ばしました |
 |
これにより、幕板や貫のほぞも挽けるようになりました
(刃高は、15mmで挽いています) |
 |
で、画像のように12本のほぞを挽き終わりました
でも、ほぞ穴は、下の画像のように直交しているため、このままでは、当然、ほぞ同士がぶつかってしまいます

直交しているほぞ穴の状況
|
 |
このため、ほぞ先を画像のようにカットしました
これで、ほぞ穴内部では、マウスオン画像のようになるところですが、実際は、少し短目にしていますので、ほぞ穴内部でほぞ先が突き合うことはありません |

ロールオーバー画像 |
ほぞ先の角度切りは、留め切り治具に固定した端材をストッパー代わりにし、定寸カットしました |
 |
こうしてほぞ加工も無事終ったので、仮組してみました
各部の直角や、胴付きの状況を確認後、解体します |
 |
次に、全ての部材をサンディングしますが、もちろん自作ベルトサンダーテーブルのフル活用です 面が狂うことがないので安心です もっとも仕上げは、ハンドで行いましたけどねっ! |
 |
面取りも、これまた自作トリマーテーブルのフル活用です
マウスオン画像のように、丸面ビットにより少しだけ面を取りましたが、この程度の作業なら、作業台にテーブルを固定しての作業位置も高すぎることはありませんでした
木口だけは、ハンドで面取りしました(マイターゲージを作っていないこともありますが、なにより欠けが怖いため) |

ロールオーバー画像 |
面取りとサンディングが終ると、ボンド付けにより本組します
画像は、ベルトクランプと、荷締めベルトで圧着中の状況ですが、実際には、この状態にする前に、自作クランプも用いて締め上げました
でも、胴付きが密着したのを確認すると、自作クランプはすぐに外しました その方が歪み難いのでは?と、単純に思ったのですが?どうでしょう? |
 |
翌日ベルト類を外して本組完了です 躯体の歪みもなかったので、やっぱりクランプによる圧着は、ほどほどがいい?? |
 |
底板(コンパネ12mm厚)用に、19mm角の桟木を最下段の貫に画像のようなかたちでビス留めしますが、底板は、桟木の上に乗せるだけにします(腐食時の交換が容易)
後は、地味な塗装作業を残していますが、木工の楽しみは、ここまでで終了?・・・と、思ってるのは私だけ? |
 |
塗装は、苦手です 今回も何を塗ろうか?と、散々迷いましたが、結局残りもののニスで塗ることに・・・
で、画像は、スリッパラックにも塗った油性ウレタンニス(けやき)の1回目を塗り終えた状況です
こんな調子で塗り重ねると、少しはましになるの?不安がいっぱいです でも、時間だけはたっぷりあるので、あせらずにのんびりと塗ります・・・の、つもり |
 |
やっぱり・・・つもりだけでした 翌日2回目を塗っただけで、
もう根を上げてしまいました でも、その翌日に、つや消しを塗ったので、計3回塗ってはいますが・・・
思った色にはなってくれません(泣) 色は今一ですが、私のお気に入り、シンプルな傘立てができたとは思っています
が、しかし、実はコレ・・デザインは、またまたパクリなんです
うぅぅぅ言ってしまったぁぁぁっ 大阪の自宅に置いてある市販品のほとんどコピーなんです(バタッ)
シンプルさが好きで、田舎のマイホームにも是非置いてみたい・・・と、ただそれだけの理由ですので、平にご寛容をぉぉぉ
何はともあれ完成画像です マウスオン画像は、底板の取付(乗せているだけの)状況です
|

ロールオーバー画像 |
文章だけではわかり難いですよね?
で、恥さらしついでにコピー元の傘立てをUPしちゃいます
ねっ!そっくりでしょ?20年程前に買ったものなので色あせてますが、
デザイン、寸法は、ほぼ同じです
もっとも市販品は組立式で一部ボルトを使ってるので、今回作ったものの方が
はるかに品がある?・・・と、思い込むことにしています〜
|
コピー元の傘立て
 |