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道工具・治具その4

トリマーテーブル

画像は、完成したトリマーテーブルですが、まだまだ十分ではありませんので、今後も改良は続きます・・・の、予定



テーブル寸法  W:500  D:400  H:310mm




                    平成19年1月12日作製



    平成20年5月トリマー取替に伴う改良:ここ
トリマーテーブル完成画像

いずれも激安品ですが、トリマーは2台持っているため、1台はテーブルに固定して使いたいと、ずっと思っていました
でも、やりたいことが多く、中々実現には至っていませんでした

そうこうしているうちに年が明けてしまいました 持ち越した宿題はたくさんあるのに、遅くなりついでに宿題は先送りすることにし、今年最初の木工として、ようやくトリマーテーブルを作ることにしたものです  
治具作りの方が楽しいもんっ!

先に購入した左側の古いトリマーを、用いることにしました
保有しているトリマー2台

画像は、トリマーベース取付部の形状を確認するため、ベースプレートを外した状況です
このトリマーは、ベースプレートを外しても、さらに同じ四角な形状をしたベース?があります
(もう1台のトリマーは、ベースの下は丸い形状をしています)

このため、固定方法や、ビットの出代を稼ぐのに、無い知恵を振り絞り、工夫している?難しくしている?状況を以下の製作過程でご覧下さい
ベースプレートを外した状況
ロールオーバー画像
<製作過程>

こうした治具類を作る際に最初に思案するのは、天板のサイズだと思うのですが?(私だけ?)、今回は全く迷うことがありませんでした・・・んっ?なんで?

元々天板には、これまでの治具作り同様フローリング材を用いることに決めていましたが、これを補強する下板には、鏡台の椅子修理で余っていたパイン集成材を用いることにしました

その集成材のサイズが、W:500 D:400だったので、おのずと天板サイズもそれに合わせる必要があった・・・と、いうのが天板サイズで迷わなかった単純な理由です

そうでなければ、大いに迷っていたと思いますが、先ずは一つ目の難問は楽にクリアです 画像は寸法切りの終ったフローリング材(12mm厚)と、パイン集成材(18mm厚)です
天板用のフローリング材とパイン集成材


画像は、下板のパイン集成材に、トリマー挿入用の穴を罫書いたところです
天板下板への罫書き状況

穴開けにはジグソーを用いたので、画像のように真円ではありませんが、ここでは円の精度は、ほとんど必要ないため、これで十分です

でも、このままではトリマーホルダーは収まってはくれませんので、さらに加工します


(マウスオン画像は、ジグソーで穴を開けている状況です)
ジグソーで穴開け中の模様
ロールオーバー画像


トリマーガイド取付部や、高さ調整部の突起を切り込みして
初めて、マウスオン画像のように収めることができます
切り開いた穴にホルダーを挿入した状況
ロールオーバー画像


さらに、ベース部を埋め込むため、画像はベース部の厚みをノギスで測っている状況ですが、約7mmでした
本体ベース部分の厚み測定中


ベース形状に合わせてトリマーで約7mm掘り下げることにより、マウスオン画像のように下板表面と面一に収まりました
天板下板への埋め込み状況
ロールオーバー画像


今度は、ベースプレートの厚みを測っている状況ですが、
約6mmでした
ベースプレートの厚み測定中

ベースプレートは、天板裏面に埋め込むため、画像のように
6mm掘り込みました

マウスオン画像は、トリマーで加工中の模様ですが、直線治具だけで掘り込みました

本当は、テンプレートを作ってから加工した方が、精度もよく簡単なのでしょうが、基本的には、1度しか使わない場合、テンプレートは作りません(単なる面倒臭がり屋です)
トリマーで掘り込み中の模様
ロールオーバー画像


で、天板裏面にベースプレートがうまく収まりました
天板へベースプレートを埋め込んだ模様

天板への穴は、ベースプレートの穴をテンプレート代わりにし、
トリマーで開けたので、ベースプレートの穴と同サイズです
やっぱり、テンプレートによる加工は楽だなぁ! あれっ?

周囲の4つの小さな穴は、天板と下板をビス固定するための
下穴です(トリマー故障時を考慮してボンドは使ってません)

マウスオン画像は、天板寸法図です

天板寸法図
ロールオーバー画像


天板下板に、つめ付き鬼目ナットを埋め込んだ模様です

マウスオン画像のように、坐ぐりカッターで、つばの部分を掘り下げています
座ぐりカッターによる座ぐり状況
ロールオーバー画像

ベースプレートを組み立てた後、天板と下板でベースを挟み込むように合わせ、ボンド付けしない分、数多くのスリムビスで天板と下板を接着します

次に、下板の下部から6mmのボルトと、ゆるみ止め用のナットで、トリマーベースを天板下部へ押し付けるように固定して完了です

マウスオン画像は取付部分を拡大したものです
トリマーベースの固定状況
ロールオーバー画像


画像は、取付部分断面のイメージ図です
面倒臭がり屋のくせに面倒なことをしてるでしょ?(笑)
トリマー取付方法イメージ図

でも、このままではビットの出代が、6mm減ってしまいます
天板の厚み(12mm)−掘り込み深さ(6mm)=6mm

このため、ビットの出代を稼ぐ加工を行います もっとも、実際の加工は、当然テーブルへの固定前にしています

トリマー本体は、トリマーガイド固定用の突起(矢印部分)以上には上がらないようになっているため、この突起を削り落とすことにしました

マウスオン画像は加工前の、ベースプレートとコレットの位置関係を撮ったものですが、コレットの頭はベースプレートより奥に引っ込んでいます
改良前のコレットチャックとベースの位置関係
ロールオーバー画像

テーブルに固定して使用する場合、この突起は全く不要なものなので、ドリルで画像のように根こそぎ取ってしまいました
(激安品だからできること?)

すると、マウスオン画像のようにコレットがベースプレートから
約6mm、にゅぅ〜〜と、頭を出しました
改良後のコレットチャックとベースの位置関係
ロールオーバー画像

テーブルにセットしてみると、コレット先端とテーブル面は、ほぼ同じ高さになったので、トリマー単体で使っていた時よりビットの出代は多くなりましたが、こんなに上げて使うことはまずないでしょう

でもこれで、テーブルに固定して使う際のビットの出代不足によるストレスからは完璧に解放されます
 ストレスは嫌いです
天板とコレットチャックの位置関係

テーブル部分は完成したので、このままでも万能作業台に固定することにより使えますが、なんせ今年最初の木工です

準屋外の作業場は、めっちゃ寒いのですが、後、一踏ん張りして脚部も作ることにしました

画像は、SPF2×4材からの切り出しが終った脚部の部材です
脚部の部材を切り出した状況


脚部の組み立てが完了しました 相欠き継ぎと、一部ダボで
組んでいます

マウスオン画像は相欠き継ぎ部分の終った状況です
脚部を組み立て中の状況
ロールオーバー画像

天板と脚部を、スリムビスで固定して本体の完成?です

使用した激安トリマーは、背が高いので脚部も長くなり、背高のっぽの感じになってしまいました

でも、その分、この状態でトリマーを外すことができるため、ビット交換の際にもテーブルを横に倒す必要はありません

ただ、作業台に乗せた場合、天板までの高さは1150mmにもなるため、いくら足長?の私でも、無理な姿勢を強いられます
トリマーテーブル本体が一応完成した状況


で、切断することにしました・・・とほほ

天板の取外しは面倒だったものの、切断そのものは、画像のように簡易テーブルソーと定寸カット治具を用いることができたので簡単でした・・・ほっ!(カットは50mm)
長すぎる脚部を切断中


ようやくこれで本当に本体の完成です でも、低くした分、ビット交換の際は、テーブルを横に倒さないと、トリマーの取外しや、取付はできなくなりました・・・一長一短ですね?

50mm低くしただけなので、作業台での使用は、やっぱり
少し困難なため、簡易テーブルソー用の台を用いることに
なりそうです
脚部を50mmカットして完成した本体

本体は完成したので、次にフェンスを作ります

画像は、フェンス用部材の切り出し、加工が終った状況です
フェンスのスライド幅調整用補助テーブル?には、9mm厚の
ベニヤを用いています(左端の部材) 他は全てSPF材を使用

テーブル側面の緑色の部分は、テーブル側面に沿ってスライドさせるガイドをフェンス等に固定する際の、クリアランス確保用として、養生テープを仮に貼付けています

でも、テープ1枚だけのクリアランスで本当に滑るのか?
ちと心配だな?
フェンス用の部材

クランプで仮留めしながら、スリムビスだけで接着して、
フェンスの組み立てが完了しました

左右に見える角材が、テーブル側面に沿うガイドになって
フェンス全体がスライドします

フェンスのスライド幅調整用のノブを、面倒臭がり屋なので
(しつこいっ!)、1個だけにしたかったため、こんな機構に
したものですが、またまた結構面倒なことをしてるでしょ?
フェンス完成画像


で、ようやくトリマーテーブルが完成しました

心配していたスライド機構は全く問題なく、スムーズに滑って
くれ、ガタツキも満足いく範囲なので、養生テープによるクリア
ランス確保は、正解だったと思っています
フェンスを取付、完成したトリマーテーブル


(おまけ:その1)

左右の脚部をつなぐ中貫をあえて設けなかったことにより、狭い収納庫内にも画像のようなかたちで収納することができます
収納庫内への収納状況


(おまけ:その2)

作業内容により、スライド幅調整用のノブ取付位置を変更
できるよう、画像のように鬼目ナット(M6)を2箇所に埋め
込んでいます
天板に2箇所埋め込んだ鬼目ナット
早速、このテーブルを駆使して作品作り・・・と、言いたい
のですが、さらに治具を作ってしまいました


まさに、「増える道具に少ない作品」を地で行ってますぅ〜〜
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