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トリマーテーブル用治具

あられ組み治具
トリマーテーブルが完成し、最初に作ったのは、当然木工作品
・・・ではなく、またもや治具とは・・・ん〜〜むっ!

画像は、今回作製した「あられ組み治具」を、トリマーテーブルのフェンスにセットした状況です

ドゥーパ!EX(Vol.02)を読まれた方は、私の作製したトリマーテーブルのフェンスをご覧になった際、ピンと来られた方も多いと思います

そうですっ!あのフェンスは、あられ組み治具の作製を容易にするためのものだった・・・と、言うよりか、あられ組み治具を兼用させたフェンスだったと、言ったほうが正しいかも?

マウスオン画像は、背面からの画像です


                    平成19年1月15日作製
あられ組み治具をセットした状況(裏面)
ロールオーバー画像


あられ組み治具の作製をにらんだフェンスなので、治具そのものは、SPF1×4材に、ストッパーと、フェンスに固定するためのノブを取り付けただけの簡単な構造です
あられ組み治具単体画像

ストッパーは、使用する1/2インチ(12.7mm)ストレートビットの径に合わせて加工した角材を、下部にビス留めしているだけです

径の異なるビットに取替した場合、このストッパーも取替する必要があるため、ビス留めだけにしています

ストッパーの幅調整が少しだけ面倒ですが、概ね12.7mmに切り出した後、サンドペーパーでこすって微調整しました
ストッパーの固定状況

画像は、治具背面に埋め込んだ打ち込み式鬼目ナットと、フェンスに固定用のM6ボルトをセットしたノブの状況です

このノブによりフェンス背面から固定しますが、フェンスの穴は
ドゥーパ!EX(Vol.02)で紹介されているとおり、バカ穴(Φ8)を開けています
フェンスへの固定ノブと鬼目ナット
早速、使ってみました・・・画像は、微調整が済んだ治具に、加工する材(桐13mm厚)をセットした状況です

ストッパーに加工材の木端を突き当てるようにセットした後、フェンスを前後にスライドして最初の溝を掘ります

この際、フェンス固定用ノブの位置は、テーブルに埋め込んだフェンスから遠い方の鬼目ナットを用い、スライドに支障のない程度に締め付けて(ゆるめて?)おきます

これにより、フェンス補助テーブルの誤掘削を防止できます

テーブルに鬼目ナットを2箇所設けてたのは、めちゃ先見の明があるでしょっ?・・・って、最初から、あられ組み治具作製が目的だったくせに、偉そうにっ!・・すっ、すんませんっ!
最初の溝をセット

次の溝は、先程掘った溝をストッパーに嵌め込み、掘削します

この作業を繰り返し、順に溝を掘ります
2番目の溝位置にセット


同様に3番目の溝を掘っている状況です
3番目の溝位置にセット


2枚目の板は、1枚目の板をスペーサー代わりにしてセットした後、1枚目と同じように順に溝を掘っていきます
2枚目の板をセット
で、加工が終ったので、組み合わせてみました すると・・・・
なんとっ!画像のようにぴったり合うではありませんかっ!
「激安トリマー侮り難し」でしょ?

もっとも、このように加工するには、ワザが要ります・・・
と、言っても、私が持ち合わせているワザですので、大したことではありませんが・・・

フェンス作製の際、クリアランス確保用として養生テープを用いたのですが、その分やっぱり少しガタがあります

テープの厚みは、0.2mm未満なのですが、それでも、単純にフェンスをスライドさせ、あられ組みした場合、その分が隙間となって現れてしまいます

これを極力抑えるため、フェンスをスライドさせる際は、毎回テーブルの同一側面に沿うようにスライドさせる・・・
と、いうめちゃ高度?平易?なワザを駆使して初めて画像のような仕上がりになります

と、いうことがわかったのは、試し加工の2回目が終ってからですので、画像は、3回目の加工作ということになります(笑)
あられ組みの完成
この治具による加工の良い点は、あられ組みが容易に、しかも迅速にできることですが、問題点もあります

1点目は、最初の溝掘り時に、シビアなセットが必要なことです

このため、画像のような治具の治具?を作りました
この治具に合わせてストッパーの位置を調整します これにより、最初のセットも容易になりますが、端材と同じようなものだから、きっと誤って捨ててしまうだろうなぁ?

2点目は、加工する材の厚み分の高さを一度に削るため、いくら木口とはいえ、必ず欠けや、ささくれが生じることです

これの対策については、ドゥーパEX付録DVDで、考案者もおっしゃっているとおり「あらかじめ板幅を広くとっておき、全ての加工が終ってから必要幅に切り落とす」のがよさそうですね?
あられ組み治具のセット用治具
<あられ組のサンプル作製>

作製以来全く使っていなかったあられ組治具を用いてサンプルを作ってみました

杉板(厚み12mm)を用い、約100mm角の枡状のものを作るだけのことですが、表裏や上下を合わす必要があるため、これが結構難しい・・・

でも、2回目にしてようやく画像のようなサンプルが出来上がりました

事後、実家にあった一升枡のあられ組状況を見ると・・・
なんと、サンプルと同様の千鳥風(面の左右で模様が異なっている)になっていました・・・偶然の一致とはいえ、嬉しいものです

                       平成20年8月8日
あられ組サンプル

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