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簡易テーブルソー&治具の改良

簡易テーブルソーの改良

画像は、木工を始めるに当たって最初に作った簡易テーブルソーの天板ですが、現在の丸のこは、2台目のため、前の丸のこ固定用のボルト穴跡が残っていたり、のこ刃と天板にかなり隙間が開いてしまっていました

隙間は画像のようにインサート板で埋めて使用していましたが・・・
【改良前の天板】
改良前の天板

(参考)
丸のこは、画像のようにベースプレートに穴を開け、ボルトで天板に固定しているため、丸のこが変わると穴開け位置が微妙に変わるので、上図のように穴が残ってしまいます
丸のこ固定方法

天板に設けているガイド溝を改良すべく、画像のようなアルミ製のスロットバーおよびポリエチレン製のバーを購入したのは、かなり以前のことでした

ガイドバー取付だけなら簡単なのですが、治具類もほとんど全てやり替する必要があるため、購入はしたものの、これまで手つかずの状態で放置していました
スロットバー&ガイドバー

ようやく今回、スロットバーを埋め込みすることにし、同時に天板も取替することにしましたが、今回も天板にはリフォームの際に残っていたフローリング材(最後の一枚)を用いました

丸のこ固定方法もこれまでと全く同じ方法です。画像は、天板の取替およびスロットバーの取付が完了した状況です

天板は、12mm厚のフローリング材の2枚重ねですが、取替したのは、上面のみです

(参考) 天板サイズ W:500 D:480


                       改良年月:平成19年5月

平成20年5月スタンド部も改良し全面リニューアル こちら
【改良後の天板】
改良後の天板

簡易テーブルソー用治具の改良
【直角専用横切り治具】

ガイド溝を改良したので、治具類のうち、最もよく使う直角専用の横切り治具だけ、とりあえずやり替ました
直角専用横切り治具

1×4材にポリエチレン製ガイドバーを裏からビス固定しただけのものです
横切り治具の裏面
【定寸カット治具】

簡易テーブルソーのガイド溝改良に伴い、定寸カット治具もガイドバーを変更しなければ使えなくなったため、この際全面的にやり替することにしました

改良前の治具は、マウスオン画像のように幅が狭くて薄い横板を用いていたため、ガイドバー取付部の剛性に欠けるうえ、ストッパーの固定は、蝶ボルトを直接横板に押し付ける構造で、ボルトの痕跡が都度残ってしまっていました

画像は、新しく作製した定寸カット治具ですが、直角専用の横切り治具(上図とは別に新たに作製したもの)に、定寸カット調整部の角材をM6ボルト2本で固定する構造にしていますので、M6ボルトを外す、あるいは単にストッパーだけ外せば直角専用の横切り治具としても使えます
改良前の定寸カット治具
ロールオーバー画像

画像は、カットする材を治具にセットした状況ですが、約58cmまでの定寸カットが可能です
治具にカットする材をセットした状況

今回の改良で、最も力点を置き、時間もかかったのは、ストッパーの部分です。ノブを付けたM6ボルトが角材に当たる部分には金具を取付しています(コ型に曲げた金具を浅い溝に収めています)

また、切り欠き部分の破損防止に、切り欠きの前後をビス補強しています

マウスオン画像は、ストッパーの側面です
定寸カット治具ストッパー
ロールオーバー画像
【簡易マイターゲージ】

ガイド溝改良後、とりあえず作製した横切り治具は直角専用だったため、角度切りが可能なように簡易マイターゲージも作製しました

画像は、作製した簡易マイターゲージですが、支点用にはM5の皿ボルトを蝶ナットで、固定用にはM6の皿ボルトをノブに収めたナットで、各々締め付け、調整できるようにしています。調整用の溝はトリマーで掘りました


直角と45度の位置に目安としてマーキングだけしていますが、あくまでも目安ですので実際に切断する際は、試し切りしながら微調整することになります
マイターゲージ

右側は、45度まで傾斜することができますが、左側へは、テーブル前面のスペースの関係で、マウスオン画像のように30度しか傾斜できないため、調整溝も左側は短くしています
マイターゲージ左側30度の状況
ロールオーバー画像

画像は裏面の状況ですが、ポリエチレン製ガイドバーに小さめの穴を開け、皿掘りした後、ボルトをねじ込んでいます


マイターゲージ作製に伴い、先に作った直角専用横切り治具は、これの試し切り材に化けてしまいました(苦笑)
マイターゲージの裏面
【留め切り治具】

留め切り治具は、これまで使用していたもので特に不具合はなかったため、ガイドバーだけ取替することにしました。画像は既に取替が完了した状況です
留め切り治具表面

画像は、裏面の状況ですが、ガイド溝に入るバーをポリエチレン製に取替しただけで、テーブル側面に沿ってスライドするガイドバーは木製のままです
留め切り治具裏面
【ほぞ加工治具】

ほぞ加工治具にも特に不具合はなかったため、画像のようにガイドバーの取替のみ行いました




ほぞ加工治具の製作過程は、こちらをご覧下さい
ほぞ加工治具
【四方胴付きほぞの試し加工】

ガイド溝改良に伴う治具類の改良も一応完了したので、早速四方胴付きほぞの試し加工をしてみました

先ずは、画像のように定寸カット治具を用いて胴付きをカットします

ストッパーを固定したまま、4面を順にカットしていきます

実使用するほぞの場合は、幅と厚み方向で、刃高を変更する必要があるのですが、試し加工ですので、刃高固定で4面ともカットしています
ほぞの胴付きを挽いているところ

胴付きのカットが終わりました。カットラインが綺麗に通り満足です
胴付きの切断が終わった状況

次にほぞ加工治具を用い、ほぞを挽きますが、治具の調整は、ほぞの幅方向を挽く際と、厚み方向を挽く際に各々一度行うだけです
ほぞを挽いているところ

四方胴付きほぞの加工が完了した状況です。簡易テーブルソーおよびその治具類改良の成果がみられ大満足です

マウスオン画像は、ほぞの厚み方向から見た状況です
ほぞ加工完了
ロールオーバー画像

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