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その他自作道工具

木製長尺クランプ
ご存知世界ののほほんさんのアイデアをそっくり拝借し、木製長尺クランプを作製しましたが、1組だけ作るのにほぼ一日かかってしまいました。アイデアはもちろんのこと、のほほんさんの技術の高さをも思い知らされましたが、複数組同時に作ると効率がいいと思います。当初私も2組作りかけたのですが、途中で先ず1組だけ作ってみようと予定変更したため、効率の悪い作製になりました(言い訳です)が、お陰で使い勝手のいいリーズナブルなクランプを作製することができ大満足です。(多謝)          平成20年4月17日作製
完成した木製クランプです。のほほんさんオリジナルからの変更点は、材に押し付ける部分の形状だけです
端材のSPF1×4、同2×4および栂を用いています
完成したクランプ全体像
心棒にあたる長材には、SPF1×4材を半割りにした長さ
約90cmのものを用いていますが、奥行き60cmの作業台も楽に締め付けることができます
材を挟んでいる状況
クランプ部分は簡単に取り外しもできますので、向きを入れ替えることにより押し広げ用としても使えます
ストッパーの向きを変えた状況
上で作業台の脚を締め付けてしまったので、今度は押し広げてやっている状況です。優しいでしょ?私って
材を押し広げている状況



クランプ主要部の材を締め付ける部分をUPした状況です
矢印の部分は、クルクル空回りする必要があります。でも、これものほほんさんが見事に解決してくれていますので、私のない頭を使う必要は全くありませんでした

締付ボルトにはΦ10mmの長ねじを切断したものを用いました
アジャスター部分
角座金の手前側はダブルナットですが、摩擦抵抗を少しでも和らげるため丸座金を追加しています
ダブルナットの状況
材押さえ部分にバカ穴を開け、埋め込んだナットには負荷はかからないので、瞬間接着剤で外れないようにしているだけです。こっちにも丸座金を追加しています
ナットと丸座金





矢印の部分には、M10の板付ナットを用いています
板付ナット取付位置
板付きナットは、溶接部分が脆弱なので外れる可能性があるため、ナット部分が表面になるように取付した方がいいらしいのですが、私はあえてナットを埋め込んでいます。でも一応、対策?らしきものは打っています
板付きナット
と言っても、実は、板付ナットの溶接部分よりもっと弱い部分を作っただけのこと・・・そんなの対策ではありませんね!まことにすみませぬ

握り部分に用いた材は栂ですので、あまり硬くありません。その栂にΦ9mm、深さ50mmの穴を開けM10ボルトをねじ込んでいるだけなので、こっちの方が先に空回りしてくれるだろう?という目論見です。空回りした場合は、ボルトに直角に貫通ビスでももみ込む予定ですが、当分空回りしそうもないくらいしっかりしています
握り部分



ストッパーのすべり止めも、のほほんさんのアイデアどおりのものです
クランプ主要部
一方には金属片を、心棒が通る溝に、ほんのわずか(0.5mm未満)かかるように取付しています
金属片
もう一方には簡単なのでビスにしましたが、突き出し長さは2〜3mmにしています
突き出したビスの状況
これは、ボルトの付いていない方のストッパーですが、ボルト付きの方も、しくみは全く同じです
ストッパー


分解した状況です。画像のような溝を掘る技術があれば堅材1枚板だけで作ればいいのですが、私にそんな技術はありませんので、栂を1×4材2枚で挟み、ビスだけで組む構造にしています
ストッパーを分解した状況
心棒とストッパーが自由に動く状態です
フリーの状態
心棒とストッパーがロックした状態です
ロック状態

2組目のクランプ作製

先日作製した木製長尺クランプですが、1組だけではどうしようもないので、もう1組作製しました(平成20年4月22日)

手前が今回作製分、奥が前回作製分ですが、サイズやしくみ、使用材料等、ほとんど同じです

でもですよっ・・・1組目は、作製にほぼ1日かかったのに、今回は約半日で作製することができたんですよっ・・・今年還暦だというのにこの学習能力の高さは、めちゃ素晴らしいですよね?

が、しかし・・・実態は、前回作製時に2組目の分も途中まで作りかけていた・・・ってことは、ここだけの話にしておいて下さい(笑)
作製した2組のクランプ

作製した木製クランプは、横置きなら画像のように自立させることもできるので、長ボルトだけのクランプではできなかった便利な使い方もできます

縦置きも、自立させようと思えばできないこともないのですが、ストッパーの咬合部分が少なくなるため、把持力が弱まってしまうと思います
クランプを自立させた状況

そうそう、例の握り部分ですが、早くも空回りしてしまいました
もっとも予測していた締め付ける時ではなく、思い切り締め付けたクランプをゆるめる時に空回りしたんです??

でも、よく考えてみると当然ですよね?ゆるめるってことは・・・・ねじのゆるむ方向ですもんねっ

で、当初の予定どおり、ボルトに直角に貫通ビスをもみ込んだ状況です。これで空回りすることはなくなりましたが、後は、板付きナットの溶接部分がどれくらいの耐力があるかですね?
握り部分の貫通ビス

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