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木工作品その8

米袋収納箱

画像は、完成した米袋収納箱を設置した状況ですが、この画像からは 単なる箱の上に、かごが乗っているだけとしか読み取れませんよね?

そうなんです・・・作品と呼ぶには、ほど遠い単なる箱なのですが、私的には結構手間を かけたつもりなので、あえて木工作品として紹介させていただきました



W:500 D:380 H:560mm



                  平成19年8月12日製作
米袋収納箱設置状況

画像は米袋収納箱設置前の状況ですが、これでおわかりいただけますよね?

そうです・・・精米前の米袋(30kg入)に被せる箱なんです
もっとも箱の中には1袋しか収めることができませんが・・・


(参考)
実家から精米前の米を一度に数袋持ち帰るのですが、精米するまでの間は、画像のように キッチンの一角に袋のまま置いてある状況のため、美観がいいとは言えません

このため、米袋に被せる箱を作ったものですが、これにより、米袋を隠すことができ、 箱の上部も使えるようになるため、とりあえず籐製の籠を上部に乗せてみたのが上の 画像です
米袋収納箱設置前の状況
(製作過程)

単なる箱なので、当初は厚めの合板だけで作る予定だったのですが、重くなるため、 躯体に薄い合板を貼り付ける構造にすることにしました

画像は、躯体の部材加工が終わった状況です

脚部には、2×4材を30mm角に製材したものを、幕板、貫には 1×4材を幅40mmに挽き割ったものを用いています

各部材とも、内面になる部分はボーズ面取りしています

継ぎ手に用いるダボ穴(Φ8mm)も開け終わった状況です
部材の加工が完了した状況

ボンド付けによる本組のため、ベルトクランプおよび荷締め
ベルトにより圧締中の躯体です
躯体のボンド付け


翌日クランプ類を外して躯体の完成です
躯体完成

躯体にラワンベニヤ(5.5mm厚)を、ビス留めして箱の完成した状況です

四方の側板は単純にビス留めしていますが、天板は、ビス留めしたベニヤの上からもう1枚のベニヤを ボンドで貼り付けたので、上部にはビス穴がありません

米袋に上からすっぽり被せる構造ですので、箱を持ち上げ易いように、 1×4材で作った取っ手を側面に付けています
米袋収納箱塗装前


塗装には、オイルステインの「けやき」と、透明つや消し
ニスを用いました
米袋収納箱塗装完了


底から見た状況ですが、内部は、ご覧のとおり塗装していません
米袋収納箱の内部
灰皿スタンド

画像は、完成した灰皿スタンドを、パソコンデスクの傍に設置した状況です。机より少し低い位置に灰皿があると、使い勝手がめちゃいいんですよね?
(愛煙家の方ならおわかりいただけるかと?)




W:200  D:170  H:610mm




                   平成19年10月8日製作
完成した灰皿スタンドを設置した状況

斜めにした脚部(支柱)ですが、ほぞ穴を斜めに掘るのは難しいので(単に腕がないだけ・・・)ほぞは、画像のように胴付きに対して直角にすることにより、穴掘りを容易にしています

両刃のこでシコシコ挽き、ほぞが出来上がってから、脚部全体を丸面ビットで面取りしています

ロールオーバー画像は、面取り前の脚部の全体像です
SPF2×4材を30×36mmに加工したものを用いています
脚部のほぞ加工状況
ロールオーバー画像

画像は、台座に用いる2×4材を接ぎ合わせるため、クランプで圧着中の状況ですが、小さい板にこれだけのクランプを使うと、さすがに目違いはほとんどありませんでした

右の方に既に掘り終わったほぞ穴が少し見えてますでしょ?接ぎ合わせ後に穴を掘ると失敗は許されませんが、接ぎ合わせ前に掘ると気分的にも楽な分、一発でOKでした。転ばぬ先の杖は今回もきっちり使っています


もちろん天板の1×4も同様の手順で接ぎ合わせました
台座の接ぎ合わせ中

こうして、加工した部材(と、言っても3点だけ)を仮組したのですが、天板と台座の平行を出すのに少々苦労しました。でも、ほぞをノミやヤスリで微調整し、見事?に組み上がったので本組するまでの間、このままで使用していました

画像では、天板の方が大きく見えますが、台座も天板も同じサイズです

きつめのほぞ組なので、仮組を解体する際の、ほぞ穴周辺の欠けが、ちと心配だなっ!
仮組完了

でも、なんとか無事仮組の解体もできたので、各部のサンディング後、ボンド付けによる本組を行いました。画像は荷締ベルトで圧着中の状況です

この画像を見ていただくと、天板と台座が同一サイズということが、おわかりいただけるでしょ?

ここで、裏技のご紹介〜〜と、オーバーに言うほどの内容ではありませんが・・・
天板のみ先に成形加工し、仮の?仮組後、天板の端から未成形の台座に下げ振りを下ろし、台座サイズを決定しましたので、台座の真上にぴったり天板が来るようにしています
ボンド付けによる圧着中

塗装は、オイルステインのけやきを2〜3回塗った後、つや消しクリアニスを2度塗りしています

で、完成した画像ですが、隠し技?を、下記に2点ご紹介していますので、笑ってやって下さい

塗装完了

安定度を増すため、天板には1×4材を用いることにより、台座より軽くしましたが、その分ほぞ穴が浅くなるので、接合部は1×4を2枚重ねにし、穴深さを稼いでいます。でも、不細工なので本当は紹介したくなかった〜〜(笑)
天板の裏面

台座には、2×4材を用いていますが、中央の2×4を挟むように、半割りにした2×4材を左右から接ぎ合わせています。目違いはありませんが、木目が不揃いなのは、愛嬌ということにしておいて下さい

台座の前面には、銘板(矢印)を取付してみました・・・と、言うのは真っ赤なうそっ!

実は、十分注意していた?にもかかわらず、接ぎ合わせに用いたΦ10のダボが露出してしまったものなんです(とほほ)
でも、銘板みたいなので、これはこれでいい?のだと、自分を納得させるのに、時間は全く必要としませんでした(笑)
台座の銘盤

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