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道工具・治具その2

簡易ドリルスタンド
ドリルスタンドと言うよりかドリルガイドに近いものですが、これを作った当時は、ボール盤も正規のドリルスタンドも持っていなかったため、垂直な穴を開けるのに苦労していました

でも、これを作ってからは、ホゾ穴の下穴開けや、ダボ穴開けにと使用頻度の高い工具になりました

ドリル固定部分およびスライド部分とも1×4材を用いていますが、台座部分のみ1×6材を用いています

穴深さ調整用の部材が白っぽいのは、作成時期が少し後になったのと、この部分のみニスを塗っていないためです

ドリルは、型掘りした1×4材によりビス固定しているだけなので、取り外すこともできますが、ドリルは数台あるのでこれ専用にしています

マウスオンは、背面の状況です
ドリルスタンド
ロールオーバー画像

ドリル固定部分を引き抜いた状況です。ドリルビットの取付、交換はこの状態で行います

マウスオンは製作直後の画像で、当初は穴深さ調整用部材は作っていませんでした
簡易ドリルスタンド
ロールオーバー画像

手押しかんなもどき

定番ですが、電動かんなを横起きに固定して、手押しかんなのように使用するものですが、なにしろ安物のカンナを使用しているため精度が今一なのでほとんど使っていません

天板は、これもフローリング材の12mm厚を使用しています
(天板サイズ W:600 D:300)

カンナの固定は、M6のボルト4本で行っていて、ハンドル部分は形状に合わせて掘り込んだ2バイ材で抱き合わせていますが、直角調整を容易にするためゴムクッションを挟んでいます

マウスオンは、全体像ですが、材を左から右に送る必要があります

下の画像は、裏からみた状況ですが、カンナの前後に固定した2×4材を万能作業台で挟み使用します
手押しかんな
ロールオーバー画像
手押しかんな3

鉛筆罫引
何回やっても面倒な墨付けですが、これまで、ほぞ穴の幅方向等、罫引を使用できる部分は市販の罫引を用いていました

でも、近眼に加え老眼もかかってきた老体には、罫引の線だけでは、細過ぎて見えないのに等しいため、罫引の跡をわざわざ鉛筆でなぞって墨付けしていました

このため、多くの方がネットで紹介されている鉛筆罫引なるものを作製したものです(下↓の画像)
作製した鉛筆罫引

右の画像は、鉛筆罫引の作製に用いた山桜(18mm厚)と、
φ20mmの丸棒(ラミン?)です  (材料費560円)
罫引用の材料
先ず、持ち手部分になる山桜にφ19mmの穴を開けます

後は、この穴と丸棒を楕円に加工するだけ・・・と、安易に取り掛かったのですが・・・・・

穴はドリルで開けるので簡単に開きますし、丸棒も市販のものなので、どちらも真円に近い状況です

これを楕円に、しかも均一に仕上げるのはめちゃ至難のワザです・・・もっとも、私の技量ではですが・・・

先ずは、ドリルに円筒状の木工やすりを取り付けし、楕円の長辺?になる部分だけ穴を少し削り、丸棒の径の約20mmにしました。 次に、今度は丸棒を楕円の短辺?になる部分だけ、かんなで削り約19mmにしました。これで、楕円の穴に楕円の丸棒がうまく入るはず??
φ19mmの穴を開けた状況
で、丸棒を挿入してみました。丸棒、すんなり入ってくれました。丸棒を捻るとロックもします・・・なんだ簡単だな?と思いつつ 丸棒を動かしてみると・・・なんと、グラグラです
これでは全く使いものになりません

どうも楕円の長辺部分が狭すぎるようです。ロック時の接触面積を極力多くしないと、ロックした際のグラツキが大きい
・・・と、いうことがわかっただけの試行1回目でした

やっぱり、ドリルやかんなで大雑把に削ったのが失敗だったのだと思い、今度はサンドペーパーだけで、穴も丸棒もひたすらこすって 楕円作製に何回もチャレンジしました

でも、やっぱり楕円を均一に仕上げることはできません(泣)
穴がゆるいとグラツキ、きついと丸棒の出し入れが困難なので、削るとやっぱりまたゆるくなる・・・の繰り返し

画像は、チャレンジした穴の状況ですが、中には生意気にも、おむすび型にチャレンジしたものまで含まれています
でも、偽完璧主義者が満足できるような穴は全くありません
試行錯誤すること約4時間、5回が私には限界でした   
試行した5個の穴

こんな難しい加工を容易にこなす人・・・私には神業としか思えませんっ! 大抵のことは辛抱強くやり遂げられる?と、
自負していましたが、 完璧に敗残兵の心境です

でも、妥協することは嫌いなのに、諦めるのもめちゃ早いので救われます(偽完璧主義者たる所以です)

で、諦めて鉛筆を挿入する穴でも開けようと、ふと、鉛筆に書かれた文字を見ると、画像のように「なにくそまけるものか ○○高校柔道部」と、書いてるじゃありませんかっ!

どうも、息子が高校の頃に使っていた鉛筆のようです
鉛筆に書かれた文字

老体に思いきり鞭を打たれた気がしましたが、一度諦めた気持を元に戻すのは簡単なことではありません

打ちひしがれた気分のまま、5個の穴のうち、そこそこ使えそうな穴を利用し、持ち手部分を市販品の形状に合わせて加工するとともに、鉛筆挿入用の穴も開け、ようやく画像の鉛筆罫引が完成しました。格好だけは一人前でしょっ?

マウスオン画像は、単に異なる方向から撮った画像です
鉛筆罫引完成画像
ロールオーバー画像

丸棒ロック部分を拡大するとこんな感じです
画像はフリーの状況ですが、マウスオンは、反時計方向に回してロックした状況です

ほとんど変わりませんよね?でもフリーの状態でこれくらい密着(少し隙間がありますが)していないと、 ロックした際にグラついてしまうんです。本当にやっかいです・・・私には

でも、高い精度さえ問わなければこれでも十分使えます
ロックした状態
ロールオーバー画像

転んでもタダで起きないのも団塊世代の特徴です。私だけ?
残った穴と丸棒で、ノブ固定式の鉛筆罫引も作りました

これは、めちゃ簡単にできましたが、むしろこの方が私の場合には使い勝手がいいかも?
ノブ式罫引

これまで使っていた市販のものに、今回作製した罫引2個を加えて、罫引3兄弟です

3個あると、幅の異なる墨入れが多い場合でも、調整し直す手間が省けていいかも?


           平成19年2月6日作製
罫引3兄弟
【鉛筆罫引改良】
苦労して作製した鉛筆罫引ですが、あれ以来一度も使っていませんでした。何の気無しに今日罫引を触ってみると、少しグラツキのあった丸棒が、なんと・・・ほとんどグラツキません

そのかわり罫書き幅の調整が困難なほど、きつくなっていました。どうも、持ち手部分と丸棒が異なる材なので膨張率も
異なるため?、そうなったようです

でも、穴や丸棒をまた同じように削ると、先日の繰り返しになるため、改良することにしました。と、言っても画像のように簡単な改良なのですが・・・

これにより、当初抱いていたイメージどおりのめちゃ使い易い鉛筆罫引に生まれ変ったのですから、思いつきでもなんでもやってみるものですねっ?
改良後の鉛筆罫引
満足できる罫引を作れないのは、持ち手部分の厚みが薄いのが原因違うのん?と、腕の悪さは一先ず棚に上げといて・・

持ち手部分を厚くするため、前回開けた失敗穴を再加工したもので、画像のように当て木を作り、ビス留めしてみました
(もちろん丸棒も少し削りました)

すると、なんと・・・ゆるくも、きつくもなく、しかも少し捻ると
ロックし、グラツキもない罫引に大変身したのですから、我ながらびっくりです

元々楕円は結構うまく作製できてたのかも?・・・なんて調子に乗ってしまいましたが、これなら十二分に使えそうです

少し長いかな?と思っていた丸棒も、市販品に合わせて
約13cmにカットし、今度こそ本当に完成です

当初、技量のなさから、ともすれば鉛筆罫引を否定するような内容になってしまっていたことを、深くお詫びいたします・・・
鉛筆罫引、最高ですっ!(笑)

             平成19年2月12日改良
当て木の状況

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