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木工作品その12

オーディオラック
久し振りの木工は、強度を最優先した武骨なオーディオラックです

継手の大半は、相欠き継ぎにより組んでます

ラックを作るまでのコンポは、マウスオン画像のように座卓に載せていましたが、コンポの総重量は、約40kgもあるため、座卓は悲鳴をあげていました

そこで、ラックを作ることにしたのですが、理由&きっかけは、もう一点あります・・・・・後ほど、すぐにおわかりいただけます

W:546 D:450 H:650mm

施工時にかなり変更していますが、CADによる原設計図(PDF52kb)
は、 ココに置いてあります(別窓で開きます)

                       平成25年3月15日製作
これまでのコンポ設置状況
ロールオーバー画像
(製作過程)

画像は、足場板用の杉の荒材で、幅約240mm、厚みは約35mmあります

こんな板を買ったのには、もちろん理由があります。決して、オーディオラックを作るために買ったものではありませんっ

実は、耕運機等で水路をまたぐ際に使用する歩み板が腐食したため、取替すべく購入したもので、マウスオン画像のような歩み板を作った残材なんです

でも、これを利用しない手はありませんので、懸案のオーディオラックの製作に取り掛かった・・・・・って、わけです
3組の農機具用歩み板
ロールオーバー画像

で、最初に行なったのは、この杉の荒材への電気カンナ掛けでした。でも、幅広の板に、電気カンナ(幅約80mm)を掛けると、必ず筋ができるんですよね?
足場用杉材に電気カンナを掛けている状況

手カンナと、ランダムアクションサンダーを用い、なんとか筋を消すことができたので、使える目途がたちましたが・・・・・
ランダムアクションサンダーによる研磨中

画像のように、めちゃ反ってます。このままでは到底使いものにならないため、結局、半分の幅に挽き割って用いることにしました
足場用杉材の反り状況

足場用杉板は、棚板と天板に用いるのですが、他は、2バイ材と1バイ材を用いることにし、荒木取りの完了した状況です

脚部には、2バイ材を幅80mmに、幕板、貫にも2バイ材を幅50mmに製材したものを用います

幅50mmに挽き割った1バイ材は、左右の脚をつなぐのが主目的ですが、桟木(貫)の木口隠しも兼ねます
荒木取り完了

相欠き継ぎの溝は、いつものように簡易テーブルソーで大まかに切り込みを入れた後・・・・・
相欠き加工中の状況

やすりで成形し、画像のように溝を作りました
相欠き加工完了

棚板を載せる桟木(貫)の木口は、1バイ材で隠れるのですが、天板を載せる幕板は、木口が見えないように、脚部を加工する必要があるため、画像のようにトリマーで掘り込みました

トリマー用多目的治具が、久し振りに活躍してくれました
トリマーによる加工状況

トリマーで掘った後、ノミで成形した状況です
トリマー加工後のみで成形した状況

天板、棚板とも、幕板および桟木(貫)の下部からビス留めするため、ドリルスタンドで深穴を開けている状況です
天板、棚板固定用穴を加工している状況

各部材の研磨や面取りも終え、ビス+ボンドによる本組が完了した状況です

前面は、木口が見えないようにしていますが、側面や背面は、木口もろ見えです
オーディオラックの本組完了

ビス穴も、前面だけ、ダボで埋めました
ビス穴のダボ埋め状況

塗装には、有り合わせのオイルステインけやき色と、つや消しニスを用いました
オーディオラックの塗装完了

早速、設置したラックの側面です。アンプを載せている棚板は、ラックの奥行き分(約450mm)ありますが、天板は、杉板が足りず、CDプレーヤーの奥行き分(約320mm)しかないため、横から見るとあまりいい格好ではありません

でも、アンプの放熱のためには、これが最善と、自分を納得させるのに時間を要しなかったのは、いつものとおりです

本当は、3段にしたかったのですが、これも杉板が足りなかったため、やむを得ず2段で我慢することにしました
オーディオラックの側面

一番上の画像は、撮影用にスピーカーを移動させましたが、これではリスニングポジションがとれないため、実際の設置状況は、このようになってます

棚板下部を、300mm以上空けてるのは、ルンバが潜り込めるようにしたものです・・・・と、言うのは真っ赤なウソ・・・・・ルンバ持ってませんっ・・・・・アンプの操作性を考慮しただけのことです
オーディオラックの設置状況

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